フルートの楽譜

フルート初心者に楽譜はいらない

楽譜が読めないのにピアノを弾ける人は稀な存在です。盲目のピアニストがときどき話題になりますが、あの方たちは間違いなく絶対音感という超能力を持っています。一方で、ギターはどうでしょう。ギターを趣味でやってる人の9割以上が楽譜を読めないはずです。多少読める人であってもギターを弾くのに楽譜など見ません。ギターという楽器は、だからこそ庶民に浸透したわけだし、だからこそ気軽に始められるのです。

 

 

何が言いたいのか、もうおわかりですね。フルートもそれでいいのです。つまり、ギターのように楽譜など気にせず、気軽に始めればいいのです。

 

 

フルートというと、オーケストラの楽器というイメージがどうしても頭に浮かぶので、楽譜が読めないといけないと思いがちです。しかし、考えてみてください。草笛を吹くのに楽譜がいりますか。いりませんよね。フルートなんて、しょせんは笛です。楽譜なんかなくても、簡単な曲、口ずさむことができる曲であれば楽勝なんです。

楽譜から入ると苦しくなってしまう

フルート教室に行くと、間違いなく楽譜から入ります。そもそも楽譜が苦手な人にとっては、いきなりのテンションダウン。まずは楽譜との格闘が待っているわけですが、ピアノなら仕方ありません。しかし、フルートでそれは必要ないのです。それなのに、全国にあるフルート教室で楽譜なしでレッスンをやってるところって皆無だと思います。どうしてでしょう。それは要するに、頭が硬くて柔軟性がないから。あらかじめ決められたカリキュラムに沿ってレッスンを進めるしか能がないのです。

 

 

ピアノとフルートの決定的な違いを知ってますか。ピアノは鍵盤と自分の両手を見ながら演奏できますが、フルートではそれができません。いわゆる、ブラインドタッチなわけです。このブラインドタッチはピアノにおいては高度なテクニックでして、最終的には身につけなくてはいけないものです。しかし、初心者にとっては非常に難しく、数年の間は鍵盤と両手を見ながら演奏することになります。それをフルートという楽器では、初心者がいきなり取り組むわけです。

 

 

楽譜を見ながらのブラインドタッチ。これは無理です。なので、私は絶対にフルート初心者にはお勧めしません。もちろん、ピアノをやっているとか楽譜がスラスラ読める人は別です。楽譜が読めない人は、楽譜を見ないようにしましょう。それがフルート最短上達法の極意です。これを核としたレッスンを、このサイトでは公開しています。他のどこもやっていませんが、効果抜群間違いなしです。

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