フルートの音を出す

フルートの音を出すのは簡単か

ピアノは鍵盤を叩きさえすれば音が出ます。ポーンと鳴らした1つの音は、まったくの初心者であろうがプロのピアニストであろうが同じ音です。方や、フルートはどうか。ピアノとは完全に対照的でして、まったくの初心者であれば1つの音を出すことすらできません。フルートは吹奏楽器の一つですが、他のクラリネットやサクソフォーンと比較しても「音を出す」ことに関しては飛びぬけて難しいのです。その理由は、フルートの歌口(息を吹き込む部分)には音を発生させる機構が何もないからです。全ては演奏者自身の唇と口腔(口の中)で形成しなければなりません。

 

 

ここで私は「難しい」と書きました。「簡単」という言葉を売りにしているこのサイトなのに、「難しい」と書いてしまいました。はい、実際に難しいのです。ただし、それはフルートの練習過程において最初の一瞬だけです。例えるなら、薄い氷が張っているジュースのようなもの。ストローを入れてもジュースを飲むことはできませんが、ストローの先でコンコンと叩くと氷がパッと割れ、それさえできればあとは普通に飲めるでしょう。それと同じように、音を出すコツさえわかればあとは何の問題もないのです。

 

 

そのコツを、このサイトでは徹底的に追及していきますので付いてきてくださいね。苦労するのは最初の1週間くらいでしょうか。正直申し上げて、かなり苦戦するはずです。でも、諦めずに根気強くやれば必ず美しい音が鳴るようになります。

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