フルートの歴史

元祖フルートはリコーダーだった

リコーダーは吹奏楽器の中で最も演奏が簡単な楽器です。だからこそ小学校の音楽の授業ではリコーダーなんですね。吹き口から入った息がウィンドウェイというトンネルを通って歌口(エッジ)に当たる仕組みなので、フルートのように息を当てる角度や唇のアパーチャの大きさなどに悩まされることがありません。

この構造をもっているのはオカリナとリコーダーだけです。

 

しかしながら、リコーダーにはそれがゆえに表現力が貧しいというデメリットがあります。一方で、フルートは難しいけれど表現の幅がとても広いんですね。実はその昔、リコーダーが「フルート」という名前だったそうです。その後、現在のフルートが発明されるとリコーダーは歴史から一時期消えてしまいました。復活した理由は、その素朴な音色が庶民の楽器として見直されたからでしょう。

 

 

 

小学校でソプラノ、中学校でアルトですがテナーリコーダーなんてのがあるとは知りませんでした。ある動画サイトで見たテナーリコーダーの音色に惚れてしまったので衝動買いしてしまいました。やってみたら、これはすごく難しいです。

テオバルト・ベームの偉業

フルートの原型を築いたのはドイツの発明家、テオバルト・ベーム(1794〜1881)です。ベーム以前のフルートはリコーダーと同じシンプルな笛でしたが、それにキーシステムを組み込んで楽器としての完成度を高めました。その基本的な作りは現在のフルートとほとんど同じものです。

 

 

ベームが発明したこのフルートは1851年のロンドン万国博覧会が披露され、特許も取得したこともあって「ベーム式フルート」と呼ばれるようになりました。今ではフルートといえばこのベーム式フルートのことを指します。

その後、このベーム式フルートのライセンス(特許権)を得て一般フルーティスト向けに製造販売したメーカーの一つがフランスのルイ・ロット社です。ルイ・ロットのフルートは私達(特に日本人)には馴染みがありませんが、そのビンテージフルートはお宝級の価値があります。

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