フルートの構造
フルートの頭部管(ヘッド・ジョイント)
演奏者の技量を別として、フルートの音色を最も決定づけているのがこの頭部管です。それは、ここから息が吹き込まれ楽器全体を振動させていくからです。特に唇を置く部分(リッププレート)を含む歌口の形状が重要とされます(デザイン8割、材質2割)。入門用のフルートの頭部管(白銅製)をグレードの高いもの(銀製)に変えるだけで上級者用フルートになってしまうほどです。
フルートの胴部管(ミドル・ジョイント)
フルートの構造は複雑です。無数の金属パーツで構成されており、その大部分がこの胴部管に集中しています。このキーメカニズム(押穴システム)によって3オクターブもの幅広い音階を奏でることができるのです。
フルートの足部管(フット・ジョイント) C管
C管の「C」は「ド」の音を意味します。フルートは3オクターブの音を出すことができ、このC管の場合には低音の「ド」から高音の「ド」までです。
フルートの足部管(フット・ジョイント) H管
H管の「H」は「ハー」と発音し、これは「シ」の音を意味します。低音の「ド」の、その下の「シ」までが出せます。それ以外の効果として、楽器全体が重くなることによって全ての音が重厚になるといわれています。
フルートの種類
オフセット・カバードキー のフルート
笛という楽器の原点は、草笛みたいな自然にあるものだったはずです。それが進化して現代に至り、初級者でも高度な楽曲を演奏できるという意味では、その最先端がこのカバードキーのシステムを持ったフルートです。全ての穴(トーンホール)には金属の蓋(キーカップ)が付いていて、これが開閉する仕組みになっています。また、右手の指を動かしやすい位置に一部のトーンホールが配置されています。
オフセット・リングキー のフルート
トーンホールのキーカップには穴(リング)があって、これを指で塞ぐことで音の微調整ができます。また、一部のトーンホールは右手の指を動かしやすい位置にあります。
インライン・リングキー のフルート
リング付きのキーカップで、全てのトーンホールが直線上に配置されています。直線(ライン)で配置することで構造がシンプルになり、金属パーツが減るので少し軽くなります。また、見た目もスッキリします。
フルートの構造と種類関連ページ
- フルートの材質と価格
- 入門用としてのフルートは白銅製が一般的です。安い中国製が新品で3万円前後からあるので、今では気軽にフルートを始められるようになりました。
- リングキーが登場した背景
- 本来リングキーはハイレベルなフルート演奏をするために開発されたものではありません。
- ドローンかソルダードか
- ソルダード方式のフルートはハンドメイドですので製作に時間がかかるため高額になります。音色に響きと重厚さがあるので今やほとんどの上級者やプロが使用しています。
- 初心者向きのフルート
- 日本のメーカーで庶民的なのは、やはりYAMAHA。といっても最低6万円はしますので、他の楽器と比べるとフルートは非常に高価な楽器です。
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- 日本を誇るフルートメーカーを紹介します。今や日本のフルートは世界のアーティストが愛用し、賞賛されるものになっています。
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