ブリチアルディキー

ブリチアルディキーは使わない

シ(B)のフラットブリチアルディキーを使えば運指が簡単になります。

ブリチアルディ(またはブリチャルディ)とは人の名前でして、このメカニズムを考案した人のことです。

 

フルート教室に行くと必ずこれを教えられるわけですが、私の個人的意見としては時間の無駄です。教えられそうになったら勇気をだして「それはけっこうです!」と言いましょう。

 

 

 

どうしてか...

 

 

 

これを使うことには賛否両論がありまして、ブリチアルディキーはいわゆる「替え指」だという意見もあるのです。つまり、「替え指」では最高の音は出ないというもの。しかし世界レベルの演奏家がこれを使っていますので、それが本当とは思えません。

 

私は「それを習得する時間がもったいない」と考えます。やってみると簡単に思えますが、実はこれがかなりの曲者(くせもの)です。ブリチアルディキーに親指を移すことで左手の楽器を支える場所がズレるので型がまだ定まっていないビギナーや初級者はせっかく見つけた型を崩してしまうという危険性があります。

 

 

もちろん、型が完全に定まってきた方であればブリチアルディキーを使っていきましょう。ただし、楽譜にシ(B)フラットの調合キーがある場合には使う...という目安はあてにしない方がよいです。大事なことは、ブリチアルディキーを使った方が運指が合理的かどうかです。

 

私の場合は、シ(B)フラットと他の音が交互に連続して出てくるパートのみ使うようにしています。

 

ブリチアルディキー関連ページ

フルートの運指表
フルートの各キーの名称と音をだすときの運指を解説しています。
フルートは複式呼吸
カラオケが下手な人は間違いなく肺呼吸で歌っています。それを複式呼吸に変えるだけで劇的に歌がうまくなったりするのですが、それは歌だけでなく、フルートも同じことがいえます。
フルート頭部管の練習
フルートに始めて挑戦する人が最初にやるのは、頭部管だけを使った音出しの練習です。どの教材でもこれを最初にやらせますし、どこのフルート教室に行っても最初にやらされます。
アンブシュアを習得する
フルートをたった3か月でマスターする、超練習法のご紹介です。これなら絶対に挫折しません。いえ、挫折させません。
低音と高音を吹きわける
中音Aが出たら、高音Aに挑戦しましょう。フルートは息のスピードで低音と中音、そして中音と高音を吹きわけるのですが、そのとき重要なのがアンブシュア(唇と口腔)です。まず意識したいのは広角。
フルートの三点支持
三点支持は、まず右手の親指で楽器の右端を向こう側に押し、左手の人差し指の付け根で楽器中央部を体側に押します。