フルートの三点支持

フルートのかまえ方 〜 三点支持

フルートは横笛なので持ち方(かまえ)が他の楽器より難しいです。ただ一つの音を出すだけなら悩みませんがが、3オクターブに渡って万遍なく良い音を出し、しかも少なくとも1曲を終えるまで楽器をグラつかせずに持つためには基本的なノウハウが必要です。

 

それには様々なものがあるようですが、一般的なのは三点支持です。まず右手の親指で楽器の右端を向こう側に押し、左手の人差し指の付け根で楽器中央部を体側に押します。そうすると上から見て楽器は反時計回りをするので、楽器の歌口を唇で受け止める(唇に歌口が押し付けられる)方法です。なお、唇や指が滑らないようにするアイテムもあります。

フルートの楽器本体でやる前に、お掃除棒を使って練習すると要領がすぐに理解できます。しかし、それでも実際にフルート本体でやると想像以上に難しいものです。この三点支持をしっかりマスターするにはかなりの年月がかかるかもしれません。

フルート初心者は洋銀製の軽い楽器で始めるのが普通ですので、この三点支持をマスターしなくても簡単な楽曲なら吹けるかもしれません。ただし、その上をめざすなら、この三点支持は必須と考えてください。

 

 

 

3オクターブの音を確実に出すために

私は高齢になってからフルートを始めたせいか、重い総銀フルートに買い替えてからは調子がいいときと悪いときの差が大きくて大変悩みました。調子がほんとうに悪い時には1オクターブ目の音でさえキレいな音を出すのにけっこうな時間を要したものです。

 

特に3オクターブ目の音を確実に出すのには「あーでもない、こーでもない」と毎日のように悪戦苦闘しました。つまり、息の角度や方向がきっちりと自分の中で定まっていなかったわけです。そして、その問題が解決したのは、三点支持が完璧にできるようになったときでした。

 

 

というわけで、三点支持ができるようになったことで息の角度と方法のブレがなくなったのです。

 

 

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