アンブシュアを習得する
これらはフルートで3オクターブの音をきれいに出すためのコツとして、その基本(土台)になるものです。中音域や高音域になると難しくなってきて基本を忘れてしまいますが、そんなときは必ずココに戻ってきてください。
ここだけの話を追加しましたので、こちらも見ておいてください。
@歌口の3分の1(または4分の1)ほどが塞がれる位置に下唇を軽く置く
歌口(息を吹き込む穴)に下唇をどんなふうに置くかが大きなポイントになるのですが、これは人によって違ってきますので、音出しを重ねて模索していってください。
A口腔(口の中)を、「ま」と発音するときの形にする
「あ」と発音するときの口腔の形から「ま」のときの形に変えてみると、前方(上下の歯の付近)に空間が広がるのがわかると思います。この空間がとても重要でして、フルートではどんな音を出すときでもこの空間が必用です。口笛を吹いてみてください。口腔に空間がないと音は鳴りませんので同じ原理のはずです。
B唇の中央部をわずかに開く
これをアンブシュアといいます。唇を開く大きさ(アパーチャー)が最初は全く見当つかないので苦労しますが、キレイな音が出る形を丹念に探っていきましょう。
「低音、中音、高音...となるにつれアパーチャーは小さくなる」と解説されますが、下あごを微妙に前に出しながら息の角度を上げていくことも重要です。
C歌口のエッジに息を当てる
ビールビンで音を出すのを同じで息の半分を外に捨てるかんじで吹きますが、キレイな音が出るときは息が漏れているかんじはほとんどありません。息の漏れを感じるときはスーっというノイズが入っています。
ジェームズ・ゴールウェイがアンブシュアの講習をしています。よくあるハウツー本では「広角を少し上げる」とありますが、ゴールウェイは逆に「広角を下げる」ことを指南しています。
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