フルートの持ち方(構え方)
フルートの持ち方について、一般の教材では両足と上半身の捻りとかから解説されています。しかし私が思うに、そんなことは人それぞれなんです。大事なのは、フルートの歌口と唇の角度です。
つまり、唇の中心(アパーチャー)から出た針のような細い息がフルート歌口のエッジに当たる角度です。この角度はとても微妙であり、少しでもズレていれば音は出ないし、出たとしても息漏れのノイズが混じってしまいます。
先生に見てもらうのが早いですが、自分だけでもトライアンドエラーを繰り返せば「これだ」という角度を見つけることができます。
このとき注意すべきことは、キーは水平(フラット)になっていることです。キーが水平になるように、と同時に全ての指がストレスなく動くような態勢で楽器を持ってください。
ということは、角度調整は必然的に頭部管で行うことになります。
手首の角度
フルートで速いパッセージを美しく演奏するために、重要な要素として手首の角度があります。フルートにかぎらず楽器というものは指を動かして演奏するものなので、どうすれば指が滑らかに動くかを考える必要があります。5本の指は腕の筋肉と筋によって操作されるものですので、手首が曲がれば曲がるほど負荷がかかってしまいます。つまり、フルートをかまえたときに手首は可能なかぎり真直ぐ(曲がっていない)が理想となります。
これはエマニュエル・パユの演奏。まずは、右手首の角度に注目して見てみましょう。
右手首が真直ぐに伸びているのがわかります。
では、左手はどうでしょう。これはYOUTUBEでお馴染みのT先生ですが、左の手首は合掌したときの角度と教えています。手首を真直ぐにすることでフルートをしっかりホールドできなくなっては元も子もありませんので、左手に関しては「手首を真直ぐにする」という意識をあまり持たない方がいいのです。しかし中には...
これは大手楽器店のY先生ですが、左の手首も真直ぐです。
つまり、これはフルートの吹き方全般に言えることですが、絶対にこうでなければいけないというのはありません。先生や教材を参考に、自分なりの最善の方法を見つけていきましょう。
フルートの持ち方(構え方)関連ページ
- フルートのチューニング
- JVC(日本ビクター)のデジタルレコーダーを使ってフルートのチューニングをしてみました。このレコーダーは自分のフルート演奏を録音してチェックするのには最高です。
- フルートのタンギング
- 大げさなタンギングをしてしまうと下手に聞こえてしまうので注意が必要です。違う音符が連なる場合、どのていどのタンギングをするべきかは慎重に判断しないといけません。
- フルートのブレス息つぎ
- ブレスについても、あらゆる吹奏楽器の中でフルートは最も難しい部類です。それは、フルートはが難しいということと密接に関係しています。
- フルート 滑り止め
- 右手の親指が汗で滑るのを防止するアイテムとしては、このサムポートがあります。
- フルートの循環呼吸
- フルートをたった3か月でマスターする、超練習法のご紹介です。これなら絶対に挫折しません。いえ、挫折させません。
- 丹田と「お腹の支え」
- 上級者は「お腹の支え」で絶妙なコントロールをしているのです。言い換えるならば「お腹で絶妙なブレーキをかけている」ということになります。