フルートお腹の支え

フルートでよく言う「お腹の支え」とは

フルート教室に通うと先生に「はい、お腹で支えて」とよく言われます。私も言われました。しかし、そもそも「お腹の支え」っていったい何なのでしょう。

 

 

もちろんその正体をちゃんと理解している先生もいるでしょうが、おそらくおおかたは体ではわかっているけど説明はできないような気がしています。

 

 

だから無意識にそのフレーズ(フルートでは常套句になっている)を使ってしまうわけですが、それを言われた生徒さんとしてはとりあえずお腹に力を入れてみるしかないわけです。ただ、それは当たらずとも遠からずです。

丹田はなぜ需要なのか

また、丹田という言葉もよく耳にするはずです。「丹田に力を入れて」なんて言う先生もいるかと思います。私が以前習っていた先生は私の腰のあたりを後ろから押して、「前に行かないように踏ん張って」と言いました。そうすると丹田に力が入るのを実感できるのだそうです。でも、この方法はあまり効果はありませんでした。

 

 

というわけで「お腹の支え」における「お腹」とは具体的には丹田なんです。で、この丹田はどこかというとヘソから指3本分ほど下(約5センチ)というのが定説になっています。

 

 

丹田はもともと日本古来の格闘技(空手や合気道)でよく使われる言葉でした。ここに力が入っていないと全ての動きが浮足立ってしまうんですね。それがいつの間にかフルートの吹き方に使われるようになったわけですが、フルートに「お腹の支え」が必要な理由をちゃんと理解していれば、かならずしも丹田でなくてもいいことがわかります。

「お腹」で息をコントロールする

フルートという楽器が初心者にとってとっつきにくいのは、吐いた息を受け止めてくれるものがほとんどないからです。金管楽器とか木管でもサックスやクラリネットであれば息を吐く(吹き込む)ときにかなりの抵抗をかんじるものです。でもフルートにはそれがほとんどありません。吹きっぱなしです。

 

 

だから、それで「お腹の支え」が必要になってくるのです。つまり、息にブレーキをかけるのです。

 

 

フルートが美しく鳴る、もしくは大きく響くために必要な息は多くても少なくてもいけません。特に多すぎるのは絶対にNG。つまり、上級者は「お腹の支え」で絶妙なコントロールをしているのです。言い換えるならば「お腹で絶妙なブレーキをかけている」ということになります。

 

 

最も簡単な練習方法は、「お腹」を膨らました状態をキープしながら息を吐いていくことです。これにより息が出過ぎるのを抑制することができます。これが「お腹の支え」を習得するのには最も早いと思います。

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