リッププレートに唇をどう置いていくか
唇をフルートのリッププレートにどう置くかについて。一般的な話としては歌口の端に下唇の縁(ふち)を合わせていくというのがあります。
この図における黄色のラインがそうです。
平均的な人の唇を想定しています。
そうして、プレートを唇に押し付けていくと自動的に歌口は唇によって4分の1ほど塞がれることになります。
しかし実際には...
それを正確に行うのは無理です。そのたびに鏡で見るとか人にチェックしてもらうとか、やってられませんから。なので、下唇の縁(ふち)はほんの少しだけ歌口の中に入れるのです。やってみるとわかりますが、プレートで唇の縁(ふち)を探っていればちょっとした段差が確認できます。
下唇の縁(ふち)を歌口の端にひっかける
これがコツです。それによって安定性も得ることもできます。なお、下唇をどれだけ歌口の中に入れるかは個人差があります。
唇を入れる量が多くなると、唇が歌口を塞ぐ面積も多くなってしまいます。
息漏れしないように息を歌口のエッジに近づけたい気持ちになるのが初心者の心情です。しかし、エッジ周辺に広がる音の渦に干渉してはいけません。その意味でも、「歌口は4分の1ほど塞ぐ」という鉄則は守るべきです。
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