フルートと息の角度

リッププレートの密着と息の角度

リッププレートの上に唇をどう置くかは、リッププレートはどれくらい肌に密着させるのかも話をしないと完結しません。

 

 

 

フルート息の角度1

 

一般的な教材に載っているのがこの絵でして、このようにリッププレートをアゴのラインの沿って密着するようにと解説しています。これならグラグラしないのでたしかに口元で安定するのですが、はたしてそれできれいな音が出るでしょうか。息の角度が下方向にけっこう大きくなるので、よほどアンブシュアが上手くないとノイズが混じってしまいます。

初心者の場合は安定性が一番だというのはわかりますが、それが絶対だという指導はいただけません。

 

 

 

フルート息の角度2

 

私がプロの演奏家を観察したかぎり、口元はこんなかんじでした。前の絵と比較して、少しだけ浮いているのを確認してください。こうすれば息の角度が自然になりますので、音もクリアになるでしょう。しかし初心者の場合はフルートの構えが固まっていないので、このやり方だと口元がグラグラして息の角度が吹くたびに変わってしまう事態になりかねません。

安定性を取るか音色を取るかの問題ですが、現実的なのは徐々に後者へ変えていくやり方です。

 

 

 

フルート息の角度3

 

息の角度の理想はこの絵のように、エッジの向きと息の向きが一直線上に並ぶことです。音が出なくなったときは、まずはここをチェックしてください。

低音、中音、高音と吹き分けるときには息の向き(角度)を微妙に変えます。

 

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