頭部管の角度を調整して息漏れノイズ音をなくす
フルートは息で空気を振動させて音を出す楽器(エアリード楽器)であり、リード(振動部品)を使う楽器(サックスやオーボエ、クラリネット)とは決定的に違います。
そのため、どうしても逃れられないのが息漏れ(ノイズ音)が発生してしまう問題です。でも、プロの奏者と初心者ではこの息漏れの量が違います。プロや上級者は透明感のあるクリアな音を出しますが、それはこの息漏れが少ないこととも大いに関係があります。
この息漏れの原因にはアンブシュアのことを含めて様々なものがありますが、一つには楽器の組み立て方があります。頭部管の角度がそれです。この角度は実は個人個人で微妙に違います。
一般の教材には「トーンホールと歌口の中心が一致するように」と書いてありますが、あれは単なる目安にすぎません。
私が実際に数人のプロ奏者をチェックしたところ、みなさん内側に向けていましたが角度はバラバラでした。かなり内側の人もいれば少しだけ内側の人...といったかんじです。
この角度を見つけ出す上で欠かせないのが楽器本体の構え方。構えが定まっていないのに頭部管の位置を調整しても全く意味がありません。
フルート息漏れノイズ音関連ページ
- フルートと唇の位置関係
- 唇をフルートのリッププレートにどう置くかについて。一般的な話としては歌口の端に下唇の縁(ふち)を合わせていくというのがあります。
- フルート唇の形に着目!
- 口笛とフルートのアンブシュアは基本的に同じです。しかし、この唇の形でフルートのリッププレートに置いても音はでません。
- フルートと息の角度
- 一般的な教材に載っているのがこの絵でして、このようにリッププレートをアゴのラインの沿って密着するようにと解説しています。