フルート唇

フルートを吹くときの唇の形とは

フルートを吹くときの口の形のことをアンブシュア(またはアンブシャ)と言いますが、それを解説するときに欠けているものがあります。私としては「それも解説しないといけないでしょ」と思うわけですが、お目にかかったことがありません。たぶん、指導者の方々はまったく気にしていないのでしょう。

 

 

それは唇の形です。息が出る部分の形(アパーチャ)や口の中の形(口腔)についてはよく解説されるのに、唇の形については解説されません。

 

 

 

 

これは口笛を吹いているところですが、口笛とフルートのアンブシュアは基本的に同じです。アパーチャを丸く小さくして、口腔を広げると鋭くて奥行きのある音が出ます。しかし、この唇の形でフルートのリッププレートに置いても音は出ません。

唇が厚くなっているのでエッジの角度と息の角度を合わせられないのです(エッジとアパーチャの位置関係をチェック)。

 

 

 

 

これがフルートを吹くときの唇の形。決定的に違うのが下唇の形でして、横長にひしゃげています。これにより、エッジの角度に息の角度を合わせていけます。

唇を薄くするには口角を横に引っ張る必要があり、さらにリッププレートを下からグッと押し当てるので下唇がひしゃげます。

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フルートと唇の位置関係
唇をフルートのリッププレートにどう置くかについて。一般的な話としては歌口の端に下唇の縁(ふち)を合わせていくというのがあります。
フルートと息の角度
一般的な教材に載っているのがこの絵でして、このようにリッププレートをアゴのラインの沿って密着するようにと解説しています。
フルート息漏れノイズ音
プロや上級者は透明感のあるクリアな音を出しますが、息漏れが少ないこととも大いに関係があります。