フルートのチューニング
JVC(日本ビクター)のデジタルレコーダーを使ってフルートのチューニングをしてみました。このレコーダーは自分のフルート演奏を録音してチェックするのには最高でして、高音質での録音再生の他にも楽器のチューニングなど多様な機能が満載です。
低音A(ラの音)を吹き、デジタル表示で目盛の針が中央(センターライン)に来るように頭部管を調整したところからこの動画は始まっています。デジタルチューナーを使えば何の音でチューニングしてもいいのですが、バンドやオーケストラではA音(440Hz)でチューニングする慣習があるので、ここではそうしています。
Aでチューニングしたのに、低音C(ドの音)から上がっていくと、Aの音がかなり高くなっていました。
フルートのように金属で作られる楽器は、管体の温度変化に敏感です。特に気温や室温が低いと、吹いている間に管体が温まって音がどんどん高い方向にシフトしていきます。なので、本番前にはかなり吹きこんでおかないといけません。
低音域から中音域へと音を出しながら、チューニングを数回繰り返していきます。管体の温度が安定したところで高音域に移ったのですが、高音のDから上が半音ほど高いです。ためしに高音Eをチューニングしてから低音と中音のEを吹いてみると、逆に半音低いです。ということは、これは楽器の音階ピッチがズレているとしか考えられません。
高音は息のスピードが最高速ですが、微妙にスピードを緩めることができれば半音ほど音を低くできるのかもしれません。しかし、フルート初心者や初級者には無理です。楽器は完璧ではありませんし、メーカーや機種によって音階ピッチに微妙な違いがあります。
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